ターミナルケアで働いている看護師とは?

ターミナルケアに興味があるけど実際にどんなことをしているのかよくわからないと感じている看護師の方が多いのではないだろうか。ターミナルケアと聞くとホスピスや緩和ケアなどの専門病院をイメージすることが多いが、一般の病棟や在宅看護、介護施設など多くの場所で行われている。一般の病棟では消化器疾患病棟や呼吸器疾患病棟などにターミナルケアを必要とする患者さんが比較的多くいる。他にも小児科や婦人科、泌尿器科などにもターミナルの患者さんがいる。

このように一般病棟でもターミナルケアを行うことは多くある。一般病棟だとどうしても急性期の患者さんの方が優先されてしまうので、病院によっては緩和ケアチームを置いているところもあるのだ。

ターミナルケアで働く看護師に必要なスキルは、疾患や症状に対する知識以外にも患者さんの考え方に配慮した支援を行えることだ。それを実行するためには、倫理的配慮に気を配りながら心のケアを行うことが大切だろう。また患者さんのケアだけでなく、患者さんを支える家族のケアを行うことも、ターミナルケアで働く看護師の大切な役割となっている。患者さんや家族の心のケアは、さまざまなケースがあるので対応に悩んでしまうことが多いが、対応に迷った時は終末期医療に関するガイドラインに沿ってケアを進めていくことができる。

ターミナルケアに関わる看護師は、死期の近い患者さんと家族の心のケアが大切なので、不安な気持ちに寄り添えるスキルが必要だ。ターミナルケアについては、こちらの看護師のためのターミナルケア入門に詳しく紹介されているのでチェックしておこう。